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2026.07.27 ブログ

トリートメントで髪は治らない。それでも僕がトリートメントを否定しない理由。

「トリートメントで髪は治らない。」

この言葉だけを見ると、「じゃあトリートメントって意味ないの?」と思われるかもしれません。

実際、Instagramに投稿したときも、最初にこの言葉を見て驚く方がいると思います。

でも、この言葉はトリートメントを否定したいわけではありません。

むしろ逆です。

トリートメントには大切な役割があります。

今日は、その役割と、僕が美容師として一番大切にしていることを書こうと思います。


髪は、肌とは違います。

肌は傷ができても、時間をかけて修復していきます。

転んで擦りむいても、かさぶたになり、少しずつ元の状態へ近づいていきます。

でも髪は違います。

髪は生きている細胞ではありません。

一度カラーやパーマ、熱、紫外線などでダメージを受けると、自然に元通りになることはありません。

これは美容師の世界では昔から知られていることです。

だから、「治す」という表現は、実際の髪の状態とは少し違います。


それでもトリートメントは必要です。

ここで勘違いしてほしくないのは、

「治らない=意味がない」

ではないということです。

トリートメントには、

・手触りを良くする

・指通りを良くする

・まとまりを良くする

・ダメージを感じにくくする

・摩擦から髪を守る

など、多くの役割があります。

髪を扱いやすくしてくれる、とても大切な存在です。

だから僕も必要な方にはご提案しています。



でも、もっと大切なことがあります。

それは、
「傷ませないこと。」

これです。

どんなに良いトリートメントをしても、

傷んでしまってからでは限界があります。

だから僕は、

「どうやって修復するか」

よりも、

「どうすれば傷ませずに済むか」

を考えています。


見えない仕事ほど、大切です。

美容室でお客様が見ているのは、

カラーを塗っている時間。

カットしている時間。

仕上げをしている時間。

でも実際には、その裏側にたくさんの判断があります。

この髪にはどの薬剤が合うのか。

放置時間は何分が最適か。

どこまで反応させれば十分なのか。

前処理は必要か。

中間処理はどうするか。

最後に髪へ何を残して、何を残さないか。

こうした細かな積み重ねが、数週間後、数か月後の髪の状態を大きく左右します。

だからこそ、お客様から見えない工程ほど手を抜きたくありません。


必要以上に髪を変えない。

最近、自分の中でしっくりきている言葉があります。

「必要以上に髪を変えない。」

カラーをするなら、必要な分だけ。

ストレートをするなら、必要な分だけ。

パーマも、必要な分だけ。

美容師は髪を変える仕事ですが、

変えれば変えるほど良いわけではありません。

必要以上に変化させれば、その分だけ髪への負担も増えてしまいます。

だからcutskiiiでは、

「どこまで変えるか」

よりも、

「どこで止めるか」

を大切にしています。

これは、お客様には見えない部分ですが、とても重要な技術だと思っています。


本当に目指したいのは…

僕が目指しているのは、

「トリートメントをし続けないとキレイにならない髪」

ではありません。

もちろん必要な時はあります。

でも理想は、

トリートメントに頼りすぎなくても、毎日扱いやすい髪。

乾かしやすくて、

まとまりやすくて、

次の美容室まで気持ちよく過ごせる髪。

その状態を目指したいと思っています。

cutskiiiが大切にしていること

Instagramでは「cutskiiiらしさ」というシリーズを続けています。

今回のテーマは「トリートメントで髪は治らない。」でした。

少し強い言葉を使いましたが、本当に伝えたかったことは、

トリートメントを否定することではありません。

美容師として、

傷んだ髪をどうするかだけではなく、

傷ませないために、どれだけ考えられるか。

その積み重ねこそが、髪の未来をつくると信じています。

だから僕は、

薬剤選びも、

放置時間も、

前処理も、

中間処理も、

後処理も、

一つひとつ大切にしています。

お客様から見えない仕事ほど、丁寧に。

そして、仕上がったその日だけではなく、

次の日も、

一週間後も、

一か月後も、

「この髪、扱いやすいな。」

そう思っていただけるように。

それが、cutskiiiが考える美容であり、ヘアケアです。

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