2026.08.27
ブログ
商売が下手っぴな美容師。僕。
美容師20年もやってますが、
たぶん僕、商売はあんまり上手じゃないです。笑
最近改めて考えてみたんですが、美容室の経営者として自分の接客を振り返ってみると、
「それ、商売として大丈夫なの?」
と思うことを普通にお客さんに言っています。
たとえば、
「トリートメントってした方がいいですか?」
と聞かれた時。
髪を見て必要ないと思ったら、
「いや、しなくていいよ!」
と普通に答えます。
美容室なんだからトリートメントをおすすめした方が売上にはなるんでしょうけど、必要ないと思っているのにおすすめする理由が僕にはあまりありません。
もう一つよくあるのが、
「次はいつ頃来ればいいですか?」
という質問。
これも僕、
「気になったらでいいですよ!」
って答えることが結構あります。笑
もちろん髪型によっては、
「このくらいで切った方がいいですよ」
と伝えることもあります。
でも、今の髪型がまだ扱いやすくて、本人も特に気になっていない。
それなら無理して来なくてもいいと思っています。
こうして文章にしてみると、
本当に売上を上げる気があるのか分からない美容室ですね。笑
美容師としては、もっとおすすめした方がいいのかもしれない
美容室の経営を考えれば、お客さんの来店周期は短い方がいい。
トリートメントや商品をおすすめすれば客単価も上がります。
次回予約を取れば、次の来店にも繋がりやすくなる。
商売として考えれば、たぶんその方が正しい部分もあると思います。
僕も経営者なので、もちろん売上は大事です。
ボランティアで美容室をやっているわけではないし、店を続けていくためには利益も必要です。
それでも、
「売上になるから」
という理由だけで何かをおすすめするのは、どうも昔から得意じゃありません。
髪の状態を見て、
「これはやった方がいい」
と思ったらちゃんと伝えます。
逆に、
「今は必要ないな」
と思ったら、そう伝えます。
トリートメントをしなくてもいいと思えば、
「今日はしなくていいよ」
と言う。
まだ切らなくても大丈夫なら、
「気になってからでいいですよ」
と言う。
たぶん僕の中では、それが普通なんです。
そもそも、来店周期を長くできる仕事をしたい
cutskiiiでは以前から「持ちの良さ」をすごく大切にしています。
美容室から帰る瞬間だけキレイならいい、とは考えていません。
次の日、自分で乾かした時。
一週間後。
一ヶ月後。
少し髪が伸びてきた時。
その時にどうなっているのかまで考えてカットしています。
だから僕としては、
「一ヶ月経ったから美容室に行かなきゃ」
ではなく、
「そろそろ気になってきたから行こう」
でいいんです。
一ヶ月半でもいい。
二ヶ月でもいい。
もっと持つなら、それでもいい。
もちろんヘアスタイルによって適切なタイミングは違います。
ショートとロングでは違うし、カラーやパーマ、ストレートなどの施術内容によっても変わります。
でも、少なくとも美容室側の都合だけで来店周期を決める必要はないと思っています。
僕としては、むしろ、
「まだ全然大丈夫でした」
と言われた方が嬉しい。
そのためにカットしているところもあります。
トリートメントも「やればいい」とは思っていない
トリートメントについても同じです。
髪は何かをたくさんつけたり、施術をたくさん重ねたりすれば、それだけキレイになるという単純なものではありません。
今の髪がどんな状態なのか。
普段どんな施術をしているのか。
カラーをしているのか。
パーマやストレートをしているのか。
家ではどんなケアをしているのか。
これからどんな髪型にしたいのか。
そういうものを見た上で、必要なことを選ぶ方が大切だと思っています。
だから、
「美容室に来たから、とりあえずトリートメント」
とは考えていません。
必要ならやる。
必要なければやらない。
その分のお金で美味しいものでも食べてください。笑
必要になった時は、その時にちゃんと提案します。
接客が嫌いなわけじゃない
ここまで書くと、
「そもそも接客が苦手なの?」
と思われそうですが、ちょっと違います。
髪の話は好きです。
というか、髪のことになると結構喋ります。笑
「ここがハネるのは、こういう生え方をしているから」
とか、
「このクセは無理に抑えるより、こっちに動かした方がいい」
とか、
「ここを乾かす時はこうすると楽」
とか、
「今この施術をすると、次にこういう影響が出る可能性がある」
とか。
そういう話はいくらでもできます。
最近勉強したことなんかも、普通に話したくなります。
美容師になって20年経っても、髪について知らないことはまだまだあります。
だから今でも勉強するし、新しく知ったことが実際の仕事に繋がると面白い。
その話をお客さんにするのも好きです。
ただ、間を繋ぐための世間話は弱いです。笑
問題はこっちです。
僕、テレビとかニュースとかをそんなに見ないんですよね。
だから、
「最近あれ流行ってますよねー」
みたいな話になると、全然分からないことがあります。笑
美容師という仕事は、お客さんと長い時間を一緒に過ごします。
カットだけでもある程度時間がかかるし、カラーやパーマならもっと長い。
普通なら、そこでいろいろ世間話をするのも接客の一つなんだと思います。
でも僕は、間を埋めるためだけに何かを喋るのがあまり得意じゃない。
髪の話ならいくらでもするのに。笑
あ、でもVIVANTは観てます。
なのでVIVANTの話ならいくらでもいけます。笑
無理に何かを売るより、必要な時に頼ってもらえればいい
美容師を長くやっていると、お客さんとの付き合いも長くなっていきます。
その中で僕が大事だと思っているのは、
一回の売上を最大にすることよりも、
「この人に聞けばちゃんと答えてくれる」
と思ってもらえることです。
これは別に、立派な理念として最初から考えていたわけじゃありません。
20年仕事をしてきて、結果的にこうなったという感じです。
必要ないものを「必要です」と言って、その時の売上が少し上がったとしても、僕自身があまり気持ちよくない。
逆に、
「今はやらなくて大丈夫」
と伝えて、その人が安心して帰ってくれた方がいい。
そして本当に必要な時には、
「これはやった方がいいと思う」
と伝える。
その言葉を信用してもらえたら、その方が長い目で見ればずっといい関係だと思っています。
美容室に行くこと自体が負担になってほしくない
美容室って、意外といろいろな負担があります。
時間も使う。
お金も使う。
予約もしなきゃいけない。
人によっては美容師との会話も気を使う。
だから僕は、必要以上に美容室に来てもらうことが「いいこと」だとは思っていません。
もちろん髪をキレイに保つために必要なタイミングはあります。
でも、まだ扱いやすいならいい。
まだ気になっていないならいい。
その人の生活の中で、
「そろそろ切りたいな」
と思った時に来てもらえればいい。
僕が大切にしている「持ちの良いカット」も、結局はそこに繋がっています。
できるだけ長く扱いやすく。
できるだけ毎朝楽に。
美容室に来た日だけじゃなく、次に切る日まで。
その間を快適に過ごしてもらうために、僕は髪を切っています。
商売へただけど、それでいいっしょ
美容師20年目。
自分で店をやっているのに、
「トリートメントしなくていいよ」
と言ったり、
「次は気になったら来てください」
と言ったり。
テレビやニュースにもそんなに詳しくないから、世間話もそんなに得意じゃない。
改めて考えると、やっぱり商売はヘタなのかもしれません。笑
でも、髪のことはちゃんと考えています。
その人の髪を見て、
何が必要なのか。
何が必要じゃないのか。
どう切ったら毎日楽なのか。
どうすれば長くいい状態でいられるのか。
そこについては、これからもちゃんと向き合っていきたい。
そして帰る時に、
「今日来てよかった」
と思ってもらえたら、それでいい。
次の日、自分で髪をやって、
「やっぱり楽だな」
と思ってもらえたら、もっといい。
一ヶ月後にもまだいい感じだったら、かなり嬉しい。
商売へただけど、
お客さん喜んでくれてるから、
それでいいっしょ!笑
そんな感じで、これからもcutskiiiをやっていきます。
PDF
一覧へ戻る